書いてあること

  • 主な読者:店舗展開している/新規出店しようとしているビジネスオーナー
  • 課題:集客したいが、ウェブサイトの開設や日々の運用にはなかなか手が回らない
  • 解決策:「Googleビジネスプロフィール」を活用し、自分のお店の情報がGoogle検索やGoogleマップの検索結果に表示されるようにする

1 お店の成功のカギは、どうやって知ってもらうか

例えば、あなたが旅行で初めて訪れた場所でランチを食べるときを想像してみてください。スマホで「○○(場所の名前) ランチ おすすめ」のようなキーワードで検索して、現在地から適度な距離に位置し、評価の高そうな店を比較して、その中から選ぶのではないでしょうか。

この話を、自分のお店に置き換えて考えてみたとき、果たして自分のお店は検索にヒットするでしょうか? そして、検索上位に表示されるでしょうか?

誰もがスマホを持ち歩き、アプリやSNSなどで口コミ情報を入手できる今、

検索にヒットしなければ、お店の存在自体を潜在顧客に認知してもらえない

と言っても過言ではありません。そこで、押さえておきたいのが、顧客接点の第一歩となる

Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)

です。

Googleビジネスプロフィールは、検索エンジンで事実上の標準といえるGoogleが提供している無料サービスです。Googleビジネスプロフィールに登録することで、Google検索やGoogleマップの検索結果に表示される自分のお店の情報を管理できるようになります。

すでにウェブサイトがある場合も、Googleビジネスプロフィールに登録することで、Google 検索とGoogleマップでの認知度を高めることができます。検索結果に表示されやすくすることで、潜在顧客に自分のお店を見つけてもらいやすくなり、集客につながることが期待できます。

■Googleビジネスプロフィール■
https://www.google.com/business/

2 Googleビジネスプロフィールの主な機能

Googleビジネスプロフィールは、Google検索とGoogleマップの検索結果に表示されます。例えば、「自由が丘 オーセンティックバー」と検索したときのスマホの画面を見てみましょう。

スマホのブラウザ(Chrome)

スマホのブラウザの画像です

スマホのGoogleマップアプリ

再就職手当の受給イメージの画像です

スマホのブラウザでは検索結果の一番上にキーワードに関連するお店のGoogleビジネスプロフィールが表示されます。スマホのGoogleマップアプリでもキーワードに関連するお店が大きく表示されます。

1)基本情報の表示

Googleビジネスプロフィールには、自分のお店の所在地、営業時間、電話番号などの基本情報を掲載できます。これらの基本情報は、Google検索やGoogleマップ上で見えるようになるため、潜在的な顧客にお店を見つけてもらいやすくなります。

また、写真や動画をアップロードすることで、お店の外観や雰囲気、商品・サービスの特色などを視覚的にアピールできます。

2)口コミと評価の管理

Googleビジネスプロフィールには、口コミや評価を投稿できます。実際にお店を利用したことのある顧客からの投稿により、潜在顧客は、実体験に基づくお店の評価を確認できます。適切な対応やサービスの向上に努めることで、評価を高めることが可能です。

3)最新情報の共有

Googleビジネスプロフィールでは、イベントやセールなどの最新情報を更新し、顧客に発信することができます。これにより、顧客がお店に訪れる機会を増やすことができます。

また、検索した時点で営業時間内かどうかもリアルタイムに分かるようになります。

4)予約や問い合わせの受付

Googleビジネスプロフィールには、予約や問い合わせの受付機能を組み込むことができます。顧客は直接Google検索やGoogleマップを通じて予約や問い合わせを行えるため、利便性が向上します。

5)効果測定

Googleビジネスプロフィールでは、指定した期間内に顧客が行ったインタラクション(電話、メッセージ送信、ルート検索などのアクションが発生した指標)がグラフとして表示され、顧客が自分のお店がどのように検索されたのか確認できます。

また、顧客がどのようなキーワード(検索クエリ)で検索して自分のお店を発見したのか分かるようになります。想定していなかったキーワードで検索されていた場合、そのキーワードを使ってGoogleビジネスプロフィールの情報を充実させれば、自分のお店を見つけてもらいやすくなるかもしれません。

3 Googleビジネスプロフィールの留意点

1)自動作成される可能性

Googleはインターネット上の情報やユーザー投稿などから自動的にビジネスプロフィールを作成することがあります。しかし、このプロフィールが正確でない可能性もあるため、自分のビジネスに関する正しい情報が掲載されるように、ビジネスオーナー自身がプロフィールを登録・編集することが重要です。

2)定期的な情報更新

営業時間、連絡先情報、所在地、サービス内容などの情報は常に最新の状態に保つことが大切です。特に営業時間の変更や祝日営業など、顧客に影響を及ぼす情報は迅速に更新するよう心掛けなければなりません。

3)口コミの管理

Googleビジネスプロフィールでは、ユーザーからの口コミや評価が表示されます。悪意のある投稿や誤解を招く内容がある場合、対処する必要があります。不適切な口コミに対しては、Googleの「報告する」機能を使用して対応するか、公平で適切なコメントで返信することで、他のユーザーへの誤解を防げます。

4 Googleビジネスプロフィールの効果的な活用法

Googleビジネスプロフィールを効果的に活用するために、以下のポイントを押さえておきましょう。充実したプロフィールを作成・更新することで、顧客との良好な関係を築き、ビジネスの成功につなげていきましょう。

1)正確なビジネス情報の提供

ビジネス名、カテゴリ、サービス提供地域など、正確かつ詳細な情報を提供することが重要です。顧客が正しい情報を得て、効果的な意思決定ができるようになります。

2)営業時間と特別営業時間

正確な営業時間を提供し、特別な休業日や営業時間の変更情報も更新することで、顧客が訪れる際の混乱を避けることができます。

3)コンタクト情報

正確な電話番号とウェブサイトのURLを提供し、顧客が簡単に連絡を取ることや詳細情報を得ることができるようにしましょう。公式ウェブサイトを持っておらず、ポータルサイト(例えば、飲食店の場合、「食べログ」「ぐるなび」「ホットペッパー」など)をメインに運用している場合には、そのURLを登録することもできます。

4)予約リンクと事前注文リンク

もし予約や事前注文が可能な場合、それらのリンクをプロフィールに組み込むことで、顧客が便利にサービスを利用できるようになります。

5)メニューリンクとメニュー情報

メニューや提供する商品・サービスに関する情報を提供することで、顧客に興味を持ってもらいやすくなります。

6)ビジネスの説明

750文字以内で自分のお店をアピールできます。他の項目のところで記入する情報と一部重複するかもしれませんが、検索した顧客に有意義な情報を与える説明として、「お店の所在地」「商品・サービスの詳細」「商品・サービスの強み」「競合他社との違い」「実績」「商品・サービス、会社の沿革」などを記入するとよいといわれています。

なお、特にPRしたい重要な情報は「もっと見る」を押さなくても表示される220文字までに入れるとよいでしょう。

7)写真や動画

良質な写真や動画をアップロードすることで、ビジネスの雰囲気や提供する商品・サービスの魅力を伝えることができます。

8)属性の活用

例えばバリアフリー対応や駐車場の有無など、ビジネスの特徴や提供する利便性を属性として記載することが大切です。また、決済方法について「お支払い」の属性情報も正しく登録しておきましょう。

9)ビジネスの成り立ちや歴史

開業日やビジネスの成り立ちに関する情報を提供することで、顧客との共感や信頼を築く一助になります。

以上のポイントを押さえつつ、自分のお店のウェブサイトがある場合は、Googleビジネスプロフィールの登録と併せて情報を充実させていきましょう。また、自分のお店のウェブサイトがない場合は開設を検討するのもよいでしょう。

5 参考URL

Googleビジネスプロフィールについては、Googleの公式ウェブサイト上の情報も充実しています。まずは、基本的なガイドラインの内容を押さえましょう。また、分からないことや詳しく知りたいことがあれば、よくある質問やヘルプセンターで調べたり、ヘルプコミュニティで質問してみたりするとよいでしょう。

■Googleに掲載するローカルビジネス情報のガイドライン■
https://support.google.com/business/answer/3038177
■Googleビジネスプロフィール よくある質問■
https://www.google.com/business/faq/
■Googleビジネスプロフィール ヘルプセンター■
https://support.google.com/business/
■Googleビジネスプロフィール ヘルプコミュニティ■
https://support.google.com/business/community

以上

※上記内容は、本文中に特別な断りがない限り、2023年9月12日時点のものであり、将来変更される可能性があります。

※上記内容は、株式会社日本情報マートまたは執筆者が作成したものであり、りそな銀行の見解を示しているものではございません。上記内容に関するお問い合わせなどは、お手数ですが下記の電子メールアドレスあてにご連絡をお願いいたします。

【電子メールでのお問い合わせ先】
inquiry01@jim.jp

(株式会社日本情報マートが、皆様からのお問い合わせを承ります。なお、株式会社日本情報マートの会社概要は、ウェブサイト https://www.jim.jp/company/をご覧ください)

提供
日本情報マート
中小企業の頼れる情報源として、経営者の意思決定をサポートするコンテンツを配信。「売上向上」「市場動向」「開業収支」「人材育成」「朝礼スピーチ」など1000本を超えるコンテンツのほか、市場調査も実施。現在、30を超える金融機関に情報提供中。

PickUpコンテンツ